フィロソフィーの浸透でエンゲージメントアップ! 〜人間関係の高スコアを達成した取り組みとは〜

 
小榊アスカ福祉会
業種
福祉
企業規模
101〜500名
課題
従業員の意識/満足度の変化の把握、現状把握の裏付け

はじめに

長崎県で地域に密着した介護サービスや放課後児童クラブ等を提供されている小榊アスカ福祉会様。今回は総務企画をされている吉崎様に、組織作りの取り組みや「ハタラクカルテ」の効果・利用法についてお話を伺いました!

法人紹介

小榊アスカ福祉会様は、「地域の高齢者が住み慣れた地域で笑顔で楽しく暮らして欲しい」という思いで開設され、笑顔を絶やさず、お客様が望む暮らしを実現できるようにひとりひとりの気持ちに寄り添った細やかな対応を強みとしている法人様です。

職員数は約150名を有し、地域のお年寄りやこどもが安全に暮らせるように、居宅介護やデイサービス、放課後児童クラブなど幅広い事業を展開されています。

((左)吉崎様(右)松尾様 施設内にて)

フィロソフィーブックで理念浸透!驚きの変化や効果とは?

  • 貴法人の理念について詳しく教えてください。

地域でお年寄りが安心して楽しく暮らすことができるよう全力で支援します。」という大きな理念のもと、

  1. お客様一人一人の尊厳を大切にします。
  2. お客様に笑顔が出るようなサービスを提供します。
  3. お客様の自立と自己決定を尊重します。
  4. 職員の資質向上を図り良質な福祉サービスの提供に努めます。
  5. 地域社会(外国も含む)との交流に努め、福祉文化の向上を図ります。

という理念を掲げています。
これを達成するために職員同士協力して運営しています。

  • 理念を浸透させるために何かされていることはありますか?

以前から、朝の朝礼や全体会議、リーダー会議などで職員全員で理念を唱和するなどを行っていました。
それに加えて2年ほど前から、小榊アスカ福祉会のフィロソフィーや使命、やっていかなければいけないことなどが書かれている冊子を全職員に配布しました。持ち運べるようなサイズにし、いつでも気軽に確認できるようにしています。

  • フィロソフィーブックを作成したことによる変化や効果があったら教えてください。

法人としてのあるべき姿の共通理解が生まれ、行動指針があるために職員やチームが同じ方向を向いて動きやすくなったと感じており、リーダーからも指導しやすくなった、という声を聞きます。
例えばフィロソフィーの中に「人と人との繋がりを大切に」といったものがあるのですが、その理念が言葉として共有されていることで、より一層意識され、離職を防げるなどの効果があると考えています。【実際のフィロソフィーブック】

ハタカルで分かった意外な強み

  • ハタラクカルテを利用しようと思ったきっかけはなんですか?

良いサービスの提供のためには、職員と法人が信頼しあって、貢献しあえる状態が必要であると思います。
その現状を知るためにハタラクカルテを利用させてもらっています。
実際に使ってみて、従業員の声が数値化・可視化されて理解できる点や、匿名での回答が可能なので本音を引き出しやすい点、また、事業所ごとの特徴を把握できる点が便利であると感じています。
結果が出たものに関しては、総務でレポートを作成して上層部に報告し、改善していかなければならないことや改善できることを何点か決めて、各会議体で施策検討の議題としてあげることで、より良い職場環境を作るきっかけとしています。

【ハタラクカルテ紹介資料から抜粋 結果画面の一例】

  • 実際に結果が出てみて、想像と違ったことなどはございましたか?

思ったよりも結果が良かったなというのが率直な感想です。
職員が150名ほどおり、やり方や意見が異なる方もいたため、コミュニケーションに関してトラブルが発生した、などの話もよく聞いていました。そのため人間関係に関するスコアは低いのかなと思っていましたが、思ったより高かったなと思いました。
トラブル発生時に各事業所間で話し合いができていたことやコミュニケーションに関してグループワークを実施していたこと、フィロソフィーを共有し、行動指針としていたことが良かったのかなと思います。

  • アンケートの結果から人間関係とやりがいが貴法人の強みであると思っているのですが、他に何か実施されているお取り組みはありますか?

人間関係に関しては、基本的なことではありますが、挨拶をすることを徹底しています。それに加えて人間関係の悩みについても相談できるメンタルヘルスの先生を外部からお呼びして、定期的に相談できる機会を設けています
こちらのメンタルヘルスの先生は2ヶ月に1度来ていただいているのですが、毎回予約が埋まっており、個人的なことや職場のことなど、幅広く相談されています。従業員の認知度も高く、必要な方に相談の機会を提供できていると思っています。
またやりがいに関しては専門職であり、お客様を通して仕事の成果を実感できる点で高いやりがいを感じられている方が多いのだと感じています。

法人の今後について

  • 今後どのような法人にしていきたいですか?

お客様に満足していただけるサービスを提供し続けていきたいです。
そのためには職員が満足できる職場を作り、やりがいを感じて成長していける環境を作っていく必要があると考えています。法人の理念を理解し、信頼し、助け合える職場創りを目指し、活動していきたいと思っています。

ハタカル編集部の所感

インタビューをさせていただいていく中で、フィロソフィーを浸透させ、より良い職場、より良いサービスを提供していこうという吉崎様の思いを強く感じました。

ハタラクカルテの活用によって、組織の現状や強み・弱みを知ることができていると伺いました。改めて、組織サーベイの必要性を認識できる機会となりました。

貴重なお話を聞かせていただいた吉崎様、ありがとうございました。

(本事例の内容は2024年3月のものです。)

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