【データで見る】離職率の高い職種・業界ランキングTOP5を紹介

【データで見る】離職率の高い職種・業界ランキングTOP5を紹介

作成日:2020/10/6
最終更新日:2023/12/4

離職率の高い業界

引用平成 30 年雇用動向調査結果の概況 – 厚生労働省

厚生労働省が発表した雇用動向調査結果の概況で発表された業界ごとの離職率・入職率のデータによると「宿泊業・飲食サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」「サービス業」の業界が特に離職率が高く、特に人材の入れ替わりが激しいとされています。

離職率の高い業界のランキングは以下のようになっています。

  1. 宿泊業・飲食サービス業:26.9%
  2. 生活関連サービス業、娯楽業:23.9%
  3. サービス業:19.9%
  4. 教育、学習支援業:16.6%
  5. 医療、福祉:15.5%

上位5産業はいずれもB2C、つまり消費者向けの事業が多いと考えられます。もしかしたら消費者向けの接客は、離職につながりやすい業務なのかもしれません。そこで、続いて職種別の離職率について考えてみたいと思います。

離職率の高い職種

職種別の離職率の代わりに、有効求人倍率の高い職種のランキングを掲載します。

下記を参照し、株式会社OKAN作成

厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」第21表‐7、第21表-14 令和4年度(2022年度)有効求人倍率(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450222&tstat=000001020327&cycle=1&tclass1=000001211100&stat_infid=000040115340&tclass2val=0

政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)のうち、総務省-日本標準職業分類における大分類に該当する職業を抽出 参照日:2023年11月29日

有効求人倍率が高いと、求人数に対して応募者数が少ない、いわゆる「人手不足」の状態と考えられます。離職率とは異なる指標ですが、離職している人が多く、就職希望者が少ない状態でも有効求人倍率は高くなることがありますので、離職率の高さを想像する材料として参考になるかもしれません。厚生労働省の発表で2022年度の職種別有効求人倍率が最も高かった職種は、保安職業従業者でした。

業界別離職率ではサービス系の業界の離職率が高くなっていましたが、職種別の有効求人倍率では3位となっています。サービス業界は会社単位では人材の入れ替わりが激しい業界ではあるものの、離職した人は、転職後も同じサービス業を選ぶことが比較的多そうです。

業務には魅力を感じていても、会社や職場の環境に魅力を感じていない人が多いために離職率が高くなってしまっているのかもしれませんね。

 

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