チームを組成して運用徹底することで、組織のスピード改善。ー定期面談に合わせた活用でメンバーの課題抽出へ。ハタラクカルテと合わせての定期利用でスコアを改善ー
- 業種
- 福祉
- 企業規模
- 101〜500名
- 課題
- 従業員の意識/満足度の変化の把握、組織課題の可視化
こんにちは、ハタラクカルテ編集部です。ハタラクカルテはより良い製品アップデートを行い、お客様にとって本当に必要なサービスにすべく、日々活動しています。
今回は、以前よりハタラクカルテを使い続けていただいている、東京都町田市で事業運営されている、社会福祉法人合掌苑の神尾さんにお話を伺いました。
インタビュイー:
社会福祉法人合掌苑 お客様相談室マネージャー 神尾昌志さん
回数重視の面談から、質の向上を重視した指標設定へ
合掌苑は介護福祉事業をメインに行なっている会社です。現在はコンセプトの異なる3拠点で施設介護・在宅介護サービス、相談業務、障がい福祉サービス、在宅ホスピス事業などの運営をしています。
合掌苑では「人は尊厳を持ち、権利として生きる」を基本理念として掲げ、「合掌苑に関わるすべての人を幸せにする」ミッションの実現に向けて、月一の誕生月研修や、毎日の理念研修などを実施しています。フィロソフィー手帳を作成し、全員に配布。理事長からフィロソフィー手帳の理念に関する14項目の内容を質問形式にして全体メールを送信しています。
それを日々の朝礼・申し送り・終礼等で、各部署で必ず質問を考える時間が設けられています。全従業員が理念について考えることが増え、より身近に感じてもらう取り組みをしています。
従業員の声を聞く一環として、以前からアンケートリサーチを実施していましたが、定期面談に紐付けできていないという問題がありました。「面談の回数の多さが面談の質を醸成させる」という仮説を元に組織改善をしていましたが、新たなステージとして、面談の振り返りと改善、質も測る指標になればと思い、ハタラクカルテを導入しました。
一人一人の数字が現場の状況を浮き彫りに
サーベイを実施してみると、知りたかったデータが見えました。弊社は、働きやすさや人間関係がいいという声は元から多かったのですが、結果にもそのまま反映されていましたし、部署ごとの細かい数字が確認できたことでチームのコミュニケーションなどの日々の関わりも見えてきました。
一方で、会社の評価制度に対するスコアが低いことが浮き彫りになりました。職員の目線では、評価制度が明確ではなく、透明性も低いように感じていたようで、現場でうまく活用されておらず、評価へ反映ができていなかったことが見えてきました。
その後、経営幹部層より評価制度の仕組みがあることや活用するようにと伝え、運用が定常化されるようになり、数値的にも、現場の雰囲気も少しずつ良くなってきています。
自分たちの組織に合ったDIYの改善で当事者意識が加速
ハタラクカルテを導入するだけでなく、運用・活用してよりよくして行きたいと思いハタラクカルテプロジェクトチーム(総務、事業部マネージャーなどのマネジメント陣が集まるチーム)を結成しました。
主に以下のようなことを実施してきました。
今までは見えてこなかった従業員の声(休憩中に電話が来ちゃって休めない、休憩室が狭いなど)を「仕方ないこと」だと思っていましたが、ハタラクカルテを導入してからは、できることを探すようになり、空いているスペースを活用するなど改善に取り組めるようになりました。
また、以前はアンケートリサーチの報告を一方的にもらうだけでしたが、それだけだと自分事にはならず、やりっぱなしになっていました。
ハタラクカルテは「自分達で仮説を立てて運用するための気づき」につながりました。
従業員の幸せがお客様の幸せにつながる
合掌苑は社会福祉法人です。地域からあらゆる相談の声が届くため、地域課題に応えていけるようなサービスを提供しています。
今後は多様性を重視し、ユニバーサル就労支援を強化していきます。ダイバーシティ&インクルージョンが重要だと考え、働きづらさを抱えている人たちとも一緒に相互理解を深めながら働いていけたらなと思っています。
冒頭でもお伝えした私たちのミッション「合掌苑に関わるすべての人を幸せにする」ために、まずは従業員が幸せにならないと目の前のお客様を幸せにすることはできないと考えています。
ハタラクカルテの良いところ
ハタラクカルテの全体スコア画面。組み合わせを変えて比較しやすい。
「UIが見やすい所」「項目別や事業部別などセグメントしやすい所」ですね。
「フレキシブルに相談に乗ってもらえること」もクライアントに寄り添ったアフターフォローをしてくれていて、とっても良いと思いました。
ーハタラクカルテ編集部の所感
お客様の声に答え続けた結果、オンラインサロンやホスピス事業などの幅広い事業展開がなされたことや、理念やミッションの体現をし続けるところに魅力を感じました。
トップからの承認が理念の浸透につながるため、理事長自らが様々なチャネルを通して、メンバーに直接理念を語りかけ続けるお話からもミッションの体現を実感しました。
地域にとって重要な事業やインクルーシブな事業展開をしていく上で、ハタラクカルテを活用して評価制度をDIYしていくことが、組織全体のエンゲージメントを醸成していることを実際にお伺いでき、改めて、組織サーベイの必要性を再認識しました。
取材でここには書ききれないぐらい多くの合掌苑様の魅力を教えていただきました。お話をお伺いさせていただいた神尾さん、ありがとうございました。
(本事例の内容は2022年11月の内容です)