人事部門のKPIとは?人材管理・育成・配置・採用などのKPI例を紹介
作成日:2020/7/12
最終更新日:2023/12/4
KPIとは?
KPIとはKey Performance Indicatorを略した言葉で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。
事業の業績や会社における取り組みを評価する上での重要な指標で、KGI(重要目標達成指標)の中間指標として設定されます。
KPIは、取り組みの目的やKGIとの相関、事業や取り組みの中での注力度合いによって設置するものが変わり、その都度のチームや個人の取り組みを評価する際にも使われます。
KGIとKPIの違い
KGIは達成すべき最終的な定量目標であるのに対して、KPIはKGIを達成する上で重要な中間指標になります。
そのため、KPIはKGIを達成するための要素を分解してその中で重要な指標を設定するとともに、KPIはKGIに重要な影響を与えるものかどうかの観点を含めて、見直しを定期的に行う必要べきと考えられます。
OKRとKPIの違い
OKRとは、Objectives and Key Resultsを略した言葉で、日本語では「目標と成果指標」と訳されます。
OKRとKPIは最終的なゴールを達成させるための目標管理方法という点では同じですが、KPIが目標の達成度を測るものであるのに対して、OKRは方向性や目的が正しく進んでいるかの定性指標(Objectives)とその上でのマイルストンとなる定量目標(Key Results)を元に設定されるものです。
人事業務に関するKPI
人事業務の領域が幅広いために、人事業務を行う上でのKPIも様々なものがあります。
それぞれの人事業務の領域ごとによく設定されるKPIを紹介します。
人材管理に関するKPI
人材管理に関するKPIでは、一般的に以下のような指標が挙げられます。
- 離職率
- 定着率
- 従業員の平均勤続年数
- 従業員満足度のスコア
- 従業員エンゲージメントのスコア
- 管理者比率
- 正規・非正規の従業員比率
人材育成に関するKPI
人材育成に関するKPIでは、一般的に以下のような指標が挙げられます。
- スキル/資格保有人材数・増加率・増加数
- 研修プログラムの受講人数/受講率
- 研修の満足度
- 1人当たり研修コスト
- 研修後のパフォーマンス向上率
- 研修コストの費用対効果
- 研修対象者の上司の評価/評価の推移
人員配置に関するKPI
人員配置に関するKPIでは、一般的に以下のような指標が挙げられます。
- 業績目標の達成度
- 従業員の配属に対する満足度
- 上司の配属に対する満足度
- 部署別残業時間数
- 部署別有給休暇等消化率/取得数
会社の業績に関するKPI
会社の業績に関する人事のKPIは、一般的に以下のような挙げられます。
- 1人あたりの売上
- 1人あたりの利益
- 間接人件費比率
- 間接部門人員数・比率
- 1人あたりのコスト額
- 1人あたりの福利厚生額
採用活動に関するKPI
採用活動に関する人事のKPIは、一般的に以下のような指標が挙げられます。
- 目標採用人数
- 採用応募人員数
- 選考通過人数/率
- 内定数/率
- 内定者の辞退者数/率
- 採用コスト
- 1人あたりの採用コスト
- 採用後のN年後の離職率/定着率
- 入社配属後一定期間経過後の満足度評価(本人)
- 入社配属後一定期間経過後の評価(上司)
管理職やリーダーの育成/マネジメントに関するKPI
管理職やリーダーの育成/マネジメントに関する人事のKPIは、一般的に以下のような指標が挙げられます。
- 人事評価の結果
- チームでの業務目標達成度
- 上司への部下からのマネジメントに対する評価
- 自己評価と部下評価との乖離度
- 人材育成に関する満足度
- 管理職に必要な素養・スキルの保有割合
- 幹部候補者の数
- 幹部社員候補者に必要な素養の保有状況
- 幹部候補者への教育研修時間・コスト
人材活用(ダイバーシティー)に関するKPI
人材活用(ダイバーシティー)に関する人事のKPIは、一般的に以下のような指標が挙げられます。
- 従業員の女性比率
- 女性管理職の人数/比率
- 非正規社員の人数・比率
- 従業員の外国人比率/数
- 中途採用者の人数/率
- 中途採用者の管理職比率
- 人材活用に関する従業員満足度
人事のKPIをハタラクカルテ®を使って測定しよう
今回は、人事業務における様々なKPIを紹介しました。
上述の通り、人事の業務領域が幅広いこともあり、意識するKPIも非常に多くなります。
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