組織力を強化するために必要な5つの方法とは?
作成日:2020/6/8
最終更新日:2023/12/4
組織力とは
組織力とは、組織においてメンバーが活躍することで発揮される力のことです。
1人だとどうしてもできることに限界がありますが、苦手なことを助け合ったり、連絡を行うことで組織としての力は大きくなっていきます。
この組織力は、全員が目指す場所や方向性が一致しており、各々が自分の役割を全うすることで大きな力となることもあれば、人数が集まることで手を抜く人が出てしまったりチームの輪を乱す人がいると逆に小さな力となってしまうため、会社経営の中で重要な力の1つです。
強い組織と弱い組織の特徴
それでは強い組織と弱い組織はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。
強い組織の特徴
強い組織は、1人1人の力を合わせることでより大きな力を発揮することが可能な組織です。
そのような組織では、下記のような特徴があります。
- 全員の目標やゴールが明確となっており、同じ方向を向いている
- 目標やゴールを目指すにあたっての目的を理解している
- それぞれが連携をしやすいようにコミュニケーションが取れている
- 自分1人でやるのではなく、手伝いを依頼するなどで協力し合っている
- 物事を仕組み化して、同じ作業が発生しないように工夫されている
- 仕事を行う上で必要な情報が公開されており、誰もがアクセスできるようになっている
弱い組織の特徴
一方で弱い組織というのはどのような特徴が見受けられます。
- 全員が向かうべき方向性が定められていない
- 仕事の目的が伝えられておらず作業になっている
- 必要なコミュニケーションが取れておらず、認識の齟齬が頻繁に発生している
- 仕事に対してやる気を持っていない
- 上司が適切に部下の仕事の管理を行なっていない
- チームの中での信頼関係が保たれていない
- 離職率が高く、人材が定着しない
組織力を強化するために必要な5つのこと
それでは組織力を強化していくにはどのようなことが必要か紹介していきます。
組織力強化方法1:会社のビジョンやスローガンを策定する
会社での仕事を通して、何を達成していきたいのかどのような価値を提供していくのかを明確にするとともに、その思いをビジョンやスローガンとして言語化しましょう。
言葉にされることで、全員が向かっていく方向性が明確に定まるので、一致団結しやすくなります。
組織力強化方法2:具体的に従業員にとって欲しい行動を行動指針にまとめる
ビジョンや目標を実現するにあたって、会社は従業員にどのような行動や姿勢を求めるのかを行動指針やバリューにまとめましょう。
この行動指針やバリューが具体的になることで、従業員が求める行動を取りやすくなります。
組織力強化方法3:組織づくりの基本原則を押さえた組織づくりを行う
ビジョンや目標を達成するために組織の中で人員を配置すると同時に基本原則に従ってルールを策定しましょう。
組織における基本原則とは、
- 専門家の原則(特定の業務に集中するために分業する)
- 権限責任一致の原則(権限は職務や職責に相応のものに与える)
- 統制範囲の原則(1人の上司が管理できる人数は上限があるため、階層管理体制を構築する)
- 命令統一性の原則(指示や命令は特定の1人から受けられるように命令系統を構築する)
- 権限委譲の原則(定型化した業務はどんどん部下に権限委譲する)
の5つで、それぞれの役割や業務を全うし、組織として行動していく上で必要なものです。
組織力強化方法4:人事戦略に基づいて人材の配置や目標管理、人材育成を行う
組織が動き始めたら、会社がビジョンの実現や目標を達成する上でボトルネックになっていることを解決するための戦略を策定して、適切な措置を講じていく必要があります。
そのためにも自社の事業や組織の課題を適切に把握することと、課題を解消していくにあたって、会社における優先順位をつけられるようにしていくことが重要です。
組織力強化方法5:組織の課題を把握できる仕組みを作る
組織力を強化していくには、組織の問題となっていることを把握し、解消し続ける必要があります。
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