意見を言ってもらいやすい環境で、できることは直ぐ反映。産廃・リサイクル業での組織づくり
- 業種
- その他
- 企業規模
- 101〜500名
- 課題
- 従業員の意識/満足度の変化の把握
挨拶
事業系廃棄物の収集運搬、処分、リサイクルをされている利根川産業様。今回は代表の利根川様に、高いエンゲージメントの秘訣や「ハタラクカルテ」の効果についてお話を伺いました!
企業紹介
株式会社利根川産業様は東京23区内で一般廃棄物、産業廃棄物を回収、運搬し自社でリサイクルをされています。
廃棄物の収集運搬並びに中間処分・資源リサイクル事業活動を通じて廃棄物の適正処理並びにリサイクル社会の形成に貢献するとともに地域環境の調和に努められている事業者様です。
まずは現実を知るためにサーベイを導入。ハタカルのシンプルさに魅力を感じた。
- エンゲージメントサーベイを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
私たちの会社は中小企業振興公社の専門家から人事施策について支援を受けているのですが、エンゲージメントサーベイの紹介をうけ、ピンときたからです。現実を知るといった意味で、アンケート結果で表現できるというのが良いと思いました。また。次の事業をどう考えるかということの参考にできるとよいと思っています。
その中でハタラクカルテを選んだのは、エンゲージメントサーベイに特化していたからです。他社のエンゲージメントサーベイは人事領域のサービスがパッケージになって販売されたりしているものも多くありましたが、ハタラクカルテはサーベイ単体で導入できたため、ハードル低く導入できました。
「ハタラクカルテサービス紹介資料」より
「思った通り」。ハタラクカルテの結果について
- 実際にハタラクカルテの結果をみてどう思いましたか?
思った通りの結果でした。今の従業員の人数からすると経営から従業員に目が行き届いている必要があると思っています。サーベイを実施した結果、自分たちの認識とズレていないことが確認できよかったです。
「やりがい」「経営への信頼」を高めている施策とは?
- 全社で共有されている価値観や行動指針などはありますか?
理念として「信頼が我が社の全て」というものがあります。
お客様が何を望んでいらっしゃるかというのかがお客様によって違っているので、信頼をいただくにあたって、どのように真摯に向き合うかが大切であると思っています。
- 信頼を得るため、お客様に真摯に向き合うために実行されていることはありますか?
たとえばそのために、どこのだれからこう言われた、ということをしっかり報告、キャッチする体制を作っています。仕事柄、駐車場のことなどちょっとした話をされることもあります。そういうことを、チャットツールで報告してもらったり、他の人にも見えるところで発信することで、報告が必要なんだという空気を醸成し、現場とはチャットツールを用いて情報共有をしっかりと行い、サービス強化に努めています。
- 「やりがい」や「経営への信頼」のスコアが非常に高い結果となっていましたが、何か実施している施策などはありますか?
意見を言ってもらいやすい環境を作り、そこで出てきたものでできることはすぐにやっています。意見を言いやすい環境作りのため、それぞれの担当部長が従業員との面談を定期的に開いており、私(利根川様)は月に1回、その部長の方々と面談を行っています。
心理的安全性のある環境は働きやすさややりがいに直結すると考えており、この取り組みも「やりがい」のスコアUPに繋がっているのかもしれません。あとは意見の反映をしっかりと行うことですかね。こうしたほうがよいんじゃないかと言われたことをすぐに実行するようにしています。
例えば、新しいスタッフが入って、リサイクル工場の受付でにおい・ほこりがあったため空気清浄機を導入したり、壊れているトイレを治したりなどです。
- ビジョンや目標が明確であるという意見も散見されましたが何かされていますか?
年に1回、全社向けに組織の目標やビジョンについて発信を行っています。また部署ごとの会議も月1回行っており、それぞれのリーダーにチーム全員に向けて経営層の考えやビジョンを共有してもらうようにしています。発信者を増やすことで、組織のビジョンが浸透するようにしています。
従業員の方がモチベーションを持って働ける会社へ
- 今後どのような企業にしていきたいですか?
従業員にはモチベーション高く満足した状態の中で働いてほしいなと思っています。
ただ作業・労働するわけではなく、意識が高い状態で前向きに取り組んでほしいです。
個人が成長することが会社の成長に繋がり、会社が永続的に発展することを切に願っています。
- そのために何かしていることはありますか?
2点あります。
1点目は組織の健康状態をハタラクカルテで把握し、経営層が考えていることと擦り合わせることです。皆さんの認識はこう、会社での認識はこう、すぐできること、できないことの認識をすり合わせて、今できる重要なことから取り組むようにしています。
2点目は成長をしっかりと評価できる制度を整えることです。現在は作成中の段階ですが評価制度を整えることで従業員の方が高い意識で仕事に向かえるような風土を作っていきたいと考え、行動しています。
ハタラクカルテ編集部の所感
インタビューをさせていただいていく中で、利根川様の従業員や会社に対する思いを強く感じました。
ハタラクカルテの活用が企業の思いがけない強みを見つけるきっかけになっていることや、今までの人事施策の振り返りになっていると伺いました。改めて、組織サーベイの必要性を認識できる機会となりました。
取材ではここに書ききれないほど多くの利根川産業様の魅力を教えていただきました。貴重なお話を聞かせていただいた利根川さん、ありがとうございました。
(本事例の内容は2023年11月のものです。)